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第四話「黄昏のヘイスト。愛の加速は止まらない☆」

ここは紳士を目指す冒険者が集まる私立 宇宙の騎士学園。
もちろん紳士をめざしつつもRed Stoneを探す手は抜いていない。
そこへ一人の可愛らしいWIZが入学してきた。
名前はエルナト。彼は大変なドジっ子☆である。
学園生活にて、何か正体の知れない憂鬱にとりつかれたエルナトは 仲間の言葉からその気持ちが恋であると思い、相手がどうもメイトヒース先生らしいと感じた。
おねーちゃんの後押しもあり、告白するが実らず。
エルナトは立派な紳士になって必ず振り向かせてやると硬く決意するのであった。
果たして彼は立派な紳士になれるのであろうか?!
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「(´・д・`) ぬーん 」
いつもながら妙な登場をする追放天使のメイトヒース先生。
「あ、センセーだ」
「今日の課題は何だろ」
しかし生徒達は慣れたものである。
「みなさん、オハヨウ。今日の課題はですねぃ…」
とても強そうには見えない喋り方のメイトヒース先生ではあるが、実はめちゃめちゃ強い。
だがそれがイイ!
「キャンサー気孔に潜ってもらいます。それで『キャンサーの泡』を取ってくるように」
「ワハーイ!カニ食べ放題☆」
カニだらけのキャンサー気孔・・・思わぬ課題に喜ぶ生徒。
「ああ、課題のキャンサーはセミボス以上だから気をつけてねぃ」
「ゲッ…」
「今回は前回一緒に組んだ上級生と組んでの合同授業だから がんばって^^^」
とイグニード先生。なんだかイジワルに微笑んでいるのは仕様です。

「イヨウ!ナットー、よろしくなー」
シーフのアジュレットがエルナトを呼ぶ。
そう、エルナトは既に愛称がつけられていたのだ。
「ナットウこん」サマナーにシーフ、WIZという低火力PTなので、今回は特別に戦士S_Forgelが配属された。
もちろん彼自身の希望もあったのではあるが。
「ナットウじゃないやい」
「納豆こんw」とサマナーの伽戀(KAREN)…誤爆なのか、わざとなのか・・・
「納豆じゃないのー><」
もちろん、ワザとだw
それでもエルナトはおねーちゃんっ子だったりするから世の中は不思議なものである。
「ホホホ!今日はおねーちゃんに任せとけーw なんていっても『キャンサー気孔』は古巣だからねー(キャンサーが沸くなんて知らなかったけど)」
「伽戀(KAREN)さすがーw」手を叩いて褒め称えるアジュレット。
「ウム、さすがは伽戀(KAREN)だ」腕を組みながら頷きつつ同意するS_Forgel。
「おねーちゃん スゴーイ!」目をキラキラさせて尊敬するエルナト。
「えへへへw」テレる伽戀(KAREN)であった。

伽戀(KAREN)のゲイルによるスタン効果、アジュレットの乱れ飛ぶダーティーフィーバー、それにエルナトのエンチャントファイヤー、やや硬過ぎる敵へのS_Forgelによるディレイ…
まさに文句なしの良効率パーティーである。
しかも、伽戀(KAREN)は古巣だというだけあり 道に迷うことがない。
最下層まで潜るのにさして時間はかからないはずだったのだが…

「キュイルーン」
「あ、ヘッジャーが…勝手に行っちゃダメだよ~」
エルナトの腕からヘッジャーが飛び出した。
「あ~あ、マズイんじゃね?」
「こんなトコでヘッジャーだけ1匹で動くなんて危ないわ。早く保護しましょう」
「ウム…リザードキングもいることだしな。アレはかなり痛い」
ヘッジャーを探すハメになったエルナトたち。
やはりサマナー以外の人がヘッジャーを抱きかかえてはイケナイのか?。

ほどなくして、ヘッジャーを無事に保護した。
「もう!心配するジャマイカ! それに、はやく課題クリアしてメイトヒース先生に褒めてもらうんだから」膨れっ面でヘッジャーを抱えなおすエルナト。
何やら褒めてもらうのが目的でサクサク課題を終らせたいらしい。純粋なようで不純な動機である。
なにやらメイトヒース先生への思いが加速中なようだ。
ところで、ヘッジャーを保護した場所には蟹の残骸が散乱していて…
なんだか人骨らりきものも見えたり、見えなかったり…
「なんか・・・非常に嫌な予感がするんだが…」アジュレットの六感が危険を告げる。
「どう見ても、危ないな」六感が無くても十分ヤバイ雰囲気だ。S_Forgelが同意する。
「ああ、そこ危ないよ^^」にこやかに言いつつ 戦闘準備とばかりに召還獣へ指示をかけていく伽戀(KAREN)。
『ギシャァーーッ!シャーッ!(うほ!ウマソーな人間!)』真っ赤な鱗を光らせ、ギラつく矛を片手にリザードキングが現われた。
「いたたた!」矛にチクチクされて逃げるエルナト。
「ゲイルパンチ!」リザードキングをあっけなくスタンさせる伽戀(KAREN)。古巣だと言い切るだけはある。
「おりゃ! 」アジュレットがダブルスローイングで加勢する。
「うぉりゃー!」S_Forgelは もちろんディレイ。
「むぅ…よくもやったな!」エルナト腹立たしい限りとファイヤーボルトを放つ。
『シャ…、シャギー!(ぐっ…無念)』
「もぅ!ヘッジャー勝手にどこか行っちゃダメだよ~」
「キュゥキュゥルーン(はーい('A`))」なんだかヘッジャーは渋々返事をいたような気がする。
「クヒ、しっかり抱っこしとけよ。ナットウ」とニヤニヤ顔の伽戀(KAREN)。もちろん、サマナーだからヘッジャーの態度が素直ではないと分かっているのだが。
「ウム」と、やはり同意するS_Forgel。
「だねぇ~、まぁ 気をつけなよ」のほほんと同意するアジュレット。
「うん…でも、なんかこのヘッジャー…素直じゃない気がする」
「うん、よく分かったね^^」さすがSっ気タップリの伽戀(KAREN)である。
「・・・・」おねーちゃんにすっかり遊ばれてると気づき不満気に沈黙するエルナト
「ドンマイ」と何やら同情するS_Forgel。
「ソンマイ」同情と共にS_Forgelをからかうアジュレット。どうやら、まだ引っ張る気らしい。
「アジュ…貴様…」不満というか、怒りを刺激されるS_Forgel。
「へへん!P(ペット)その2なんか怖くないもんねーw」
「この微系シーフっ!!」
「もー、二人とも喧嘩しないの~」
「そうそう、伽戀(KAREN)…例の[神獣使い]笛を持ってきたぜb」
「アジュくん 好き~w」
「くっ…貢ぎシーフめ。俺も何かプレゼント用意しなきゃな」なにか敗北を感じるS_Forgel。
「ふふん、貧乏戦士めーw」
「だから喧嘩しないの~!」
「はーい(´・ω・`)」やや不満気なアジュレット
「うぃ」簡潔に返事をするS_Forgel
「おねーちゃん…なんか悪どい…」
「ほほほ、悪幼女とお呼び」
「そこがカワイイんだけどねw」何か間違った感想を述べるアジュレット
「ウム」同意するS_Forgel
「うう…かわいいって言うな」
「だってカワイイじゃんw 可愛いって言うとテレるとことかw」
「だな」
「うぅ…アジュとほげなんて…」さっきまでアイテム貰って好きと言ってたのに何を言おうというのか?
「アジュとほげの二人でくっついちゃえば良いんだーっ!」伽戀(KAREN)の叫びが洞窟内にこだまする。
「ちょっwww 絶対イヤーーーーーっ!!」全力でイヤがるアジュレット
「うぇ…勘弁してくれ」やはりイヤがるS_Forgelであった。
「おねーちゃん…」何やら複雑な表情で伽戀(KAREN)をみつめるエルナトであった。

そんなことがありつつ最下層へとたどりついたエルナトたち。最下層で少しキャンサーを探すハメになったが、無事にキャンサーを見つけた。
キャンサーを例のごとく連携して倒しにかかる。
が、流石はセミボス以上のモンスターだけあってゲイルのスタン時間が短かったり、何回かに一回ゲイルが利かなかったり…
少し苦戦を強いられることになった。
苦戦の最中に伽戀(KAREN)がボソリ。
「蟹ってカワイイなw」
「だねぇ。痛いけど、種類によっては食べやすかったり」
「だな」
「ウンウン、オイラも蟹はかわいいと思う」
…グシャ…無言のうちに潰れるキャンサー。つぶれたキャンサーの中に泡がキラキラ光る。
どうやら うまくキャンサーの泡を取ることができたようだ。
「ひゃっほう!課題クリアだねb」喜ぶエルナトでした。

「( ゜∀゜)モエッ! 課題クリアおめでと~」いつも通りのメイトヒース先生。
「メイトヒース先生ありがとう!(ちぇー、意識さえしてもらえないや。でも、意識されたらされたで困るかも…)」
『あり!』生徒にあるまじき軽い返事をする生徒会お茶会メンバー。しかし、上級生を見るとソレが普通なようでもある
「次の課題は大変だから頑張ってねぃ」
『えっ…』空気が固まる
「( ゜∀゜)モエ!」何がモエなのか…、というか固まる生徒にモエとは流石はMなようでSな追放天使である。
「じゃ、次も頑張ってねぃ~ノシ」メイトヒース先生はそう言って去っていった。

「あ、ヘッジャー疲れたのかな?腕の中で寝てる~」
「本当だwカワイイな」眠るヘッジャーの頭を優しくなでるアジュレット。
「あれだけ騒動起こしておいて…でも確かにカワイイな」文句を言いつつ同意するS_Forgel。
「ヘジャーは まぢ萌えるよw 私のは育てすぎちゃったけどww」と伽戀(KAREN)
確かに、後ろに控えるヘッジャーは ゴツイ姿と声である。
「でも、強いヘジャーって良いかも…。そう考えるとメイトヒース先生を見ている時の気持ちに似てるなー」
『!?』エルナト以外のメンバーが固まる。
「それって…もしかして…」
「単なる憧れだな。どう考えても恋ではない」
「えっ…」
「自分の気持ちも間違うなんてナットウらしいね( ',_ゝ`)」ニヤニヤ笑う伽戀(KAREN)。
「まぁ…ソンマイ」
もしかしたら、何もかも分かってて伽戀(KAREN)は仕組んだのではないか?と思うアジュレットだが黙っておくことにした。
「…ソンマイ」もうドンマイという場面でソンマイと言われることに諦めたのか自分から使うS_Forgel。
エルナトは何かとてつもない徒労感を覚えた。どうやら心のヘイストは切れたらしい。
「で、でも、先生に褒めてもらえるような立派な紳士になるんだもん!」
自分がメイトヒース先生に対して起こしたアクションの数々に恥ずかしくなり、動揺しまくるエルナト
「そうだね^^」伽戀(KAREN)はどうみても弟で遊んでいるようにしか見えない返事を返す。
「うぁああん!」夕日に向かって走りだすエルナト。
「…青春だなw」オーバーアクションで表情豊かなエルナトの行動が微笑ましいとばかりに見送るアジュレット。
「ウム」言葉少なに同意するS_Forgel。

「ふーん、アレがエルナトか…」
何やら物陰から その様子を眺める者が一人。
はてさて、エルナトの運命はいかに?
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 -次回予告-
はぁい!私エルナトのおねーちゃん伽戀(KAREN)
エルナトは ついに自分の気持ちをちゃんと把握したみたいねー
おねーちゃんとしては『禁断の恋』でもよかったんだけどねwww
でも、ほらほら 起こした行動には思わぬ結果や関連した何かが動き出すものよ?
エルナトの近くには 草鞋が落ちてきたり、槍が飛んできたり…
いったい誰の仕業なんだろうね?
次回 第五話「心臓にストーンタッチ!衝撃のライバル登場」
見ないなら 私に貢げよwwww
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*この物語はRSをベースにしたフィクション小説です。
 ギルド内でこの物語の需要が高かったため作成してみました。
 持ち出し改変は宇宙の騎士関係者のみ可です。

 なお、宇宙の騎士と関わったことのある人物は物語に登場する恐れがあります。
 ご注意くださいw
by ajyuretto | 2007-04-22 12:41 | ナトの萌え物語
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